感謝の祭儀(11)

 

《取次の祈り》 「キリストの御からだと御血にともにあずかるわたしたちが、聖霊によって一つに結ばれますように」(第二奉献文)と、聖霊によって、キリストと教会共同体が一つに結ばれるように祈った後、具体的な取り次ぎの祈りがつづきます。この祈りには、感謝の祭儀(ミサ)が、地上の典礼と天上の典礼の交わりの中で行われることがよく表れています。キリストのからだと血によって得られた(あがな)いに招かれた生者と死者を問わず、すべての人のために奉献が行われることが表現されています(総則79参照)。三つの部分から成る「取り次ぎの祈り」を、参考までに、通常捧げられる第二奉献文以外の奉献文を一つ加えてみてみましょう。奉献文の豊かさがすこし味わえると思います。

 

(1) 教皇と司教、教会の指導者、教会共同体全体のために祈る。

 「世界に広がるあなたの教会を思い起こし、わたしたちの教皇○○、わたしたちの司教○○、すべての教役

者をはじめ、全教会を愛の完成に導いてください」(第二奉献文)。

「わたしたちを、教皇○○、司教○○、司教団、そして、あなたの民の交わりの中に保ってください。また、教会を全人類の一致のしるし、平和の道具として、光り輝くものにしてください」(ゆるしの奉献文二)。

(2) すべての死者のために祈る。(葬儀ミサ、または、故人のためにミサを依頼するとき、ここで名前が述べられることはご存じのとおりです。)

 「復活の希望をもって眠りについたわたしたちの兄弟とすべての死者を心に留め、あなたの光の中に受け入れてください」(第二奉献文)。

 「亡くなったわたしたちの兄弟、また、み旨に従って生活し、いまはこの世を去ったすべての人をあなたの国に受け入れてください。わたしたちもいつかその国で、いつまでもともにあなたの栄光にあずかり、喜びに満たされますように」(第三奉献文)。

(3) 諸聖人の交わりに加えてくださるように祈る。

 「わたしたちをあわれみ、神の母おとめマリアと聖ヨセフ、使徒をはじめ、すべての時代の聖人とともに永遠のいのちにあずからせてください」(第二奉献文)。

 「御子の食卓にわたしたちを集めてくださったように、神の母おとめマリアと聖ヨセフ、使徒とすべての聖人とともに、あらゆる民族、言語の人々を、み国の祝宴に招いてください。ともに一つに結ばれて、あなたをほめたたえることができますように」(ゆるしの奉献文二)。

 

 奉献文は、司式司祭が、聖別された御からだと御血をささげ持って、「キリストによってキリストとともにキリストのうちに、聖霊の交わりの中で、全能の神、父であるあなたに、すべての誉れと栄光は、世々に至るまで」、という伝統的に「偉大な栄唱」と呼ばれる栄唱をもって結ばれます。会衆は、奉献文全体を受け入れる心をもって、力強く「アーメン」と応えます。ただ現行は、会衆は「すべての誉れと栄光は、世々に至るまで」と歌っています。会衆の奉献文の祈りに少しでも与りたいという気持の表われでしょうか。