感謝の祭儀(10)

 

聖霊の働きを求める祈り》 聖体の制定と聖別の前に、供えもののパンとぶどう酒が、聖とされ、キリストの御からだと御血になるように、教会は聖霊の働きを願い求めます。司祭は、パンとぶどう酒の上に手を延べて祈ります。この動作は、聖霊を求める象徴的な動作で、堅信、叙階、ゆるしの秘跡などのときにも行われます。

 

   「まことにとうとくすべての聖性の源である父よ、

   いま聖霊によってこの供えものをとうといものにしてください。

   わたしたちのために主イエス・キリストの

   御からだと御血になりますように。」(第二奉献文)

 

《聖体制定の叙述と聖別》 司祭は、最期の晩さんの場面を叙述し、私たちは時間を超えて主の晩さんに与ります。主イエスが、御父に感謝をささげて言われたことばを司祭が繰り返すとき、聖霊の働きにより、パンとぶどう酒は秘跡的に聖別され、キリストの過越が現在化されます。

 

《パンを取って》 「皆、これを取って食べなさい。

         これはあなたがたのために渡される 

         わたしのからだである。」        《一同主の御からだを礼拝します》

《杯を取って》  「皆、これを受けて飲みなさい。 

         これはわたしの血の杯、

         あなたがたと多くの人のために流されて、

         罪のゆるしとなる新しい永遠の契約の血である。

         これをわたしの記念として行いなさい。」 《一同主の御血を礼拝します》

 

 パンのうちに現存されるキリストは、コムニオ(拝領)のときに裂かれ、いのちの源である食物としてわたしたちに渡されます。御血のうちに現存されるキリストは、ご自分の血によって実現した御父との新しい永遠の契約にわたしたちを与らせてくださいます。

 

《記念唱》 キリストは、「これをわたしの記念として行いなさい」と命じました。司祭の「信仰の神秘」という呼びかけに私たちは、主の晩さんと主の過越の神秘を、主の再臨の時まで、「今」のこととして思い起こし、忘れずに主の過越をたたえ続けると宣言します。

 

《聖霊の働きを求める祈り》 司祭は、いのちのパンと救いの杯を感謝のうちに御父にささげ、この秘跡に与る共同体が聖霊によってキリストのからだに変えられ、キリストの内にあって一つに結ばれるように祈りをささげます。