感謝の祭儀(7)

 

《共同祈願》 「ことばの典礼」において、みことばを聴き、説教によってみことばを味わい、信仰を宣言した後、みことばに応えるために、すべての人と全世界の救いのために、「信者の祈り」を神に捧げます。この共同祈願がことばの典礼の結びとなります。

 共同祈願は古代教会においては捧げられていたようですが、歴史の流れの中で次第に姿を消していきました。ただ、現在も捧げられる豊かな内容を持つ聖金曜日の盛式共同祈願に昔の祈願が残されています。

共同祈願は、第2バチカン公会議の典礼憲章(53)によって、「信者の祈り」として復興しました。「信者の祈り」は、キリストの祭司職を生きる私たちが、教会、世界、国、地域社会、家庭などさまざまな共同体の一員として、その救いのために祈ることが大切であることを表していると思います。 

共同祈願は主日と守るべき祝日、教会の祈り、主日の集会祭儀の中で行われます。典礼憲章を受けて、「ローマ・ミサ典礼書の総則」は四つの意向を示しています。その意向に少し説明を加えますが、この部分は、横浜教区報78号の「典礼コーナー」から引用させていただきます。

 

1.聖なる教会のため

福音の呼びかけに応え、私たちが宣教の使命を果たすために必要なことを考えて祈ります。

2.国政に携わる人々のため

政治の指導権を託された人々が、正しい知恵と愛をもって国民に奉仕することができるよう祈ります。

3.種々の必要に迫られている人々のため

世界各地の戦争、紛争、暴力、迫害、独裁などによって引き起こされている難民、貧困、格差、疫病など、また自然災害による苦しみなどの困難に直面している人々と心を合わせ、福音の光に照らして救いを願います。

4.すべての人と全世界の救いのため

「神は、すべての人々が救われて真理を知るようになることを望んでおられる」(1テモテ2:4)」ことを思いながら、キリスト者だけでなく、全世界のすべての人の救いのために祈ります。

 

司式司祭は自席から、会衆を祈りへ招きます。共同祈願の担当者は祈願の意向を告げます。会衆はそれぞれの意向に従い、「聖書と典礼」に記載されている言葉をもって祈ります。そして司式司祭の祈りによって結ばれます。

毎週の「聖書と典礼」には意向の例文が掲載されています。それを使うこともできますが、「信者の祈り」として各共同体で、その日のみことばを受けて、自由に意向を表明することが勧められています。意向文作成にあたっては、次のようなことを留意するとよいでしょう。 

 

 意向は、できるだけ簡潔で分かりやすい文でつくります。長い説明は不要です。

 共同祈願は、キリストを通して御父に捧げる共同体の祈りであることを心に留めましょう。

 その日のみことばの中から言葉を選ぶこともできます。