感謝の祭儀(6)

 

《福音朗読前の応唱》 福音のみことばを通して会衆に語りかける主キリストを迎えて挨拶し、私たちの信仰を歌によって表明するために、アレルヤ唱(四旬節には詠唱)が歌われます。言葉は、当日の福音のテーマに関連した新約聖書からの唱句が選ばれています。「この唱句は聖歌隊あるいは先唱者によって歌われることになり、会衆は『アレルヤ』の部分を歌って参加します」(新しい「ローマ・ミサ典礼書の総則」)。

 

《福音》 「福音朗読はことばの典礼の頂点です」(「朗読聖書の緒言」13)。司祭が福音書を朗読するとき、会衆は立って聴きます。ミサの中で立つことは、洗礼によってキリストの過越に与った信者が、神の前で喜びを表す姿勢です。

会衆との応唱に続いて司祭は、「○○による福音」と唱え、親指で福音書、ならびに自分の額、口、胸に十字架のしるしをします。-(中略)-『主に栄光』と唱えながら、会衆も司祭と同じように自分の額、口、胸に十字架のしるしをします」(新しい「ローマ・ミサ典礼書の総則」)。額、口、胸に十字架のしるしをする意味については言及されていないので、各自が考えてよいと思います。例えば私個人としては、それぞれに「キリストのように考え、キリストのように話し、キリストのように愛する」ことができるようにとの思いを込めて十字架のしるしをしています。

朗読が終わると司祭は福音書を掲げて表敬し、「キリストに賛美」と唱え、会衆も「キリストに賛美」と応えます。

 

《主日のミサの朗読配分》 福音書の朗読配分についてはすでにご承知のことと思いますが、復習の意味を込めて説明いたしましょう。主日の福音は3年周期で共観福音書、マタイ、マルコ、ルカが朗読されます。ヨハネ福音書は、キリストの過越の秘儀が示されるように、四旬節の終りの週と復活節に朗読されます。

3年周期はそれぞれA年、B年、C年と呼ばれます。そして、A年はマタイ福音書、B年はマルコ福音書、C年はルカ福音書が中心に読まれるように配分されています。重要な祝祭日はABC年ともに同じ箇所が朗読されます。

細かいことになりますが、西暦の年数を3で割って、1余る年がA年、2余る年がB年、割り切れる年がC年となっています。今年は2016年で、3で割り切れるのでC年というわけです。

 

《説教》 説教は典礼の一部であり、信徒の信仰生活の糧としてとても大事な役割を持っています。司祭は説教を通して、その主日や祭日の神のことばの意味、メッセージを信徒に伝えます。信徒はそれを日常生活の中で生かすことができるように味わいます。典礼憲章もミサ総則も説教の大切さを述べています。教皇フランシスコも、使徒的勧告「福音の喜び」の中で、説教の司牧的な大切さを縷々(るる)述べておられます。

説教の後、沈黙のうちに、説教を通して伝えられた神のみことば、メッセージを静かに味わい、黙想します。

 

《信仰宣言》 聖書朗読と説教を通して聴いた神のことばに応え、奉献文において祝われる信仰の偉大な諸神秘を思い起こし、表明するために信仰宣言が唱えられます。