感謝の祭儀(5)

 

《第2朗読》 主日と祭日には三つの朗読があります。第2朗読として使徒書からの朗読がなされます。それは、聖霊を注がれ、キリストの死と復活の証人となった使徒たちの教えと行動をとおして、今に生きる私たちが、キリスト者としていかに生きるべきかを学ぶためです。

 

《朗読奉仕》 先に進む前に、聖書の朗読奉仕について少し触れたいと思います。ミサの中で聖書を朗読するのは、洗礼によってキリストの祭司職にあずかる者として大切な役割です。それゆえ、この奉仕をするのにあたっては、それなりの心構えと準備が必要だと思います。今、朗読奉仕をなさっている方、また将来なさる方にとって参考になれば幸いです。心の準備として、第2バチカン公会議で発布された典礼憲章と啓示憲章から少し引用しましょう。前回述べた箇所もありますが。

 

「キリストはご自身のことばのうちに現存しておられる。聖書が教会で読まれるとき、キリストご自身が語られるからである」(典礼憲章7)。

「典礼を執り行うにあたり、聖書はもっとも重要なものである。…聖なる典礼の刷新、発展、適応をなし遂げるには…聖書にたいする愛情のこもった生き生きとした心を養う必要がある」(典礼憲章24)。

「聖書は、神ご自身のことばを変わらないものとして伝え、また預言者たちと使徒たちのことばのうちに聖霊の声を響かせているからである」(啓示憲章21)。

 

 キリストのことばを伝える朗読者は、会衆が朗読を聴き終わって「聖なる沈黙」(典30)のうちにみことばを味わい、黙想することができるように配慮します。この沈黙は、典礼憲章が強調する「意識的、行動的典礼への参加」となる大切な時間です。聖書朗読に際して心すべき具体的事項をいくつか述べてみましょう。

 

 まずは、なんの準備もなしに朗読をすることがないように心がけましょう。

 事前に福音書を含め、朗読箇所の前後をよく読み、その日のみことばの意味とメッセージを理解するように努めます。意味の把握ができると、自ずと、ふさわしいリズムで読むことができます。その際、「聖書と典礼」の下段の説明、ならびに、集会祈願が良いヒントとなります。

 朗読者は、侍者に導かれ、「神のことばの食卓」と呼ばれる朗読台に上ります。

 マイクを上手に使い、声が聖堂の隅々にまで届くように留意します。

 聖書を朗読するとき、ただ「読む」のではなく、キリストのことばを会衆に「伝える」という意識が大切です。

 朗読は、会衆がみことばを聴いて味わえるようにゆっくり、はっきりと朗読することが求められます。

 朗読者は、ふつうの服装で朗読台に立つことができます。ただ、それにふさわしい服装を心がけることが必要かもしれません。                              

 

参考文献:「朗読聖書の緒言」―カトリック中央協議会発行

             「典礼奉仕への招き―ミサ・集会祭儀での役割」―オリエンス宗教研究所編