感謝の祭儀(3)

 

 ミサの説明を始めましょう。すでに皆さまよくご存じのことですので、ミサの流れを思い起こしながらお読みになってください。

 

《開祭》

 開祭の部の目的は、主に呼び集められた私たちが、キリストと交わり、キリストにおいて一つになるために心を整えることにあります。司式司祭が奉仕者と共に行列をつくって入堂するとき、入祭の歌が歌われます。心が一つに結ばれるように、会衆は声を合わせて歌います。入祭の歌は、主日・祝日・典礼季節・その日の聖書朗読の内容に合った聖歌が選ばれています。聖歌は祈りです。内容の意味を考えながら、声を合わせ、元気に歌いましょう。

 祭壇と聖ひつに崇敬を表したあと、司祭は自席に立ち、会衆と共に十字架のしるしをし、聖パウロの言葉をもって挨拶し、会衆はそれに応えます。この挨拶の応答の言葉に、会衆の中に主が現存していることが表されます。

 司式司祭は、ふさわしい心をもってミサをささげることができるように共同体を回心の祈りに招きます。一同は、神と共同体の兄弟たちに罪を告白し、神のゆるしを願います。イエスのみことばを思い起こします。「あなたが祭壇に供え物を献げようとし、兄弟が自分に反感を持っているとのをそこで思いだしたなら、その供え物を祭壇の前に置き、まず行って兄弟と仲直りし、それから帰って来て、供え物を献げなさい」(マタイ5:23~24)。

 その後、主のあわれみを願い、また主のあわれみをたたえて「あわれみの賛歌」を歌います。イエスは言われます、「あわれみ深い人々は幸いである。その人たちはあわれみを受ける」(マタイ5:7)。ついで「栄光の賛歌」を歌い、「聖霊のうちに集う教会は、この歌をもって神なる父と小羊をたたえ、祈るのです」(総則53)。

 開祭の結びとして司祭は、共同体を代表して「集会祈願」をささげます。この祈願は、「ミサの意向や目的と密接に結びついた内容をもち、ミサの性格を明確に表す祈願です」(総則変更箇所)。この祈願の構造が分かると、内容の理解に役立つと思います。国井健宏師の「ミサを祝う」を参照しながら、B年「王であるキリスト」のミサの集会祈願を例にあげます。

 神への呼びかけ―「全能永遠の神よ、」

 神の働きの記念 ―「あなたはキリストを死者の中から復活させ、いつくしみ深く万物を治める王としてくださいました。」

 嘆願―「招きにこたえて、一つに集まるわたしたちを導き、神の国のために働く力を授けてください。」

 結びのことば―「聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。」

 

私はいつも、集会祈願の中に当日のみことばのメッセージを読み取るように努めています。