【復活徹夜祭】:

過越の聖なる三日間の三日目は、土曜日の日没から始まり、復活徹夜祭がその頂点となります。その典礼の流れを説明しましょう。

 

1部 光の典礼

聖堂の外で司祭は最初に新しい火を祝福します。その後、キリストの象徴である復活のろうそくに、十字架、キリストを表すギリシャ文字のアルファとオメガ、年号を刻み、さらにキリストの傷を表す五つの香を埋め込みます。そして、新しい火をこのろうそくに灯し、キリストの光が、心の闇を照らすように祈ります。会衆は、このろうそくから灯されたろうそくを手に、司祭と「キリストの光」、「神に感謝」と応答しながら暗闇の中を行列して聖堂に入ります(ただし、入信志願者はろうそくを持ちません。入信式のときに、復活のろうそくから火を頂くからです)。司祭が祭壇に着き、一同の準備が整うと、「復活賛歌」が歌われます。

 

2部 ことばの典礼

「復活賛歌」が終わると、聖堂内の照明がつけられ、旧約聖書の七か所の朗読をもって、救いの歴史が語られます。特別な理由があるときは、三つの朗読でもよい、とされていますが、中心となる第3朗読の「エジプトからの過越の出来事」はかならず朗読されます。

最後の朗読が終わり、答唱詩編と祈願が終わると、祭壇のろうそくに火を灯し、花を飾り、喜びのうちに、一同は立って栄光の賛歌を歌います。この間鈴がならされます。

盛大なアレルヤのうちに主を迎え、福音が朗読され、説教の後、洗礼と堅信の式が行われます。

 

3部 洗礼と堅信

最初に、諸聖人の取り次ぎを願って「連願」が歌われます。水の祝福、悪霊の拒否、信仰宣言に続いて志願者に洗礼が授けられます。志願者は洗礼によって罪がゆるされ、神のいのちにあずかり、教会共同体の一員としてキリスト者になります。「成人は重大な妨げがない限り、洗礼の直後、堅信を受ける。この二つの秘跡が続いて行われることによって、キリストの死と復活、および聖霊降臨が、一つの過越の神秘として切り離すことができないものであることが示され」ます(「成人のキリスト教入信式」35項)。

洗礼と堅信が終わると、共同体一同は、ろうそくに火を灯し、立って「洗礼の約束の更新」をし、一同、自分が洗礼を受けた日の喜びと決意を思い起こしつつ、信仰宣言を唱え、司祭は祝福された水を会衆にふりかけます。

 

第4部  感謝の典礼

  入信式の後、感謝の典礼に入ります。交わりの儀の中で、新しい信者は共同体とともに主の食卓を囲み、初めてキリストの聖体を受けます。

 

【復活の主日】:主日の中の主日と呼ばれる聖日です。大きな喜びのうちにこの日を祝いましょう。

復活されたイエスが天に上げられる前に、私たちに遺された大切なことば。

「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいる」(マタイ28:19~20)

過越の聖なる三日間は、復活の主日の「晩の祈り」(教会の祈り)で閉じられます。