感謝の祭儀(2)

 

 ミサは、ある意味で、緊密に結ばれている二つの部分から成り立っています。ことばの典礼と感謝の典礼です。この二つの典礼によりわたしたちは、神のことばと、キリストの体によって養われます。この二つの部分の前後にミサを開始する開祭と、ミサを結ぶ閉祭があります(ローマ・ミサ典礼書の総則28参照―以下「総則」と略す)。

 ミサ典礼を行う主体は大祭司であるキリストです。そして、キリストと一つに結ばれている信者の共同体が、司祭を司式者としてキリストと共にミサをささげます。昔は、司祭がミサをささげ、信徒はそれを見ている傍観者的存在であった時代がありました。今はそうではありません。ミサをささげるのは、共同体全員です。従って、ミサが始まるとき、共同体の信者全員が集まっていることがとても大切なことです。

 

 主の過越を記念して主の日に集うわたしたちは、聖堂の中でお互いに温かい挨拶を交わします。これは信者たちの間に親しい、心和む雰囲気をつくるために大切なことです。初めての人が見えているときは、声をかけて迎えることも大切です。ただお互いの挨拶が,雑談にならないように注意したいものです。わたしたちは、ミサの中でキリストに出会うために主の日に集うのであり、その準備と心構えが必要です。

 

教会は、わたしたちの心と信仰の糧となる「ことばの典礼」の大切さを強調しています。聖書のことばを聴いて理解し、味わうためには準備が必要です。お互いの挨拶が終わったら、当日の聖書朗読箇所を静かに読んで準備したらどうでしょうか。そのために教会によって種々の工夫がなされています。たとえば二俣川教会ではミサの始まる10分前になると、全員で当日の朗読箇所を静かに読むことを実践しています。このようによく準備してみことばを聴くことによって、みことばは心の中に豊かな実を結ぶことでしょう。

 

 ミサを喜びのうちに祝い、ミサを通して神の豊かな恵みに与り、キリストと一体となってキリスト者の使命に生きるためには、ミサを学び、よく理解することが大切だと思います。近い将来「ミサ典礼書」は改訂されるでしょうが、これから現行のミサの説明をしたいと思います。その前に、参考となる本を紹介しましょう。実際はミサに関わる本はたくさん出版されています。比較的読みやすい何冊かをここにあげます。ご一緒にミサを学んでいただけたら幸いです。1,2,3はちょっと難しいかもしれません。

 

1. 「典礼憲章・神の啓示に関する教義憲章」 カトリック中央協議会        550円

2. 「ローマ・ミサ典礼書の総則」(暫定版) カトリック中央協議会         800円

3. 「朗読聖書の緒言」           カトリック中央協議会       2,200円

4. 「ミサ イエスを忘れないために」    国井健宏著 ドン・ボスコ社     650円

5. 「わかりやすいミサと聖体の本」     白浜 満著 女子パウロ      1,000円

6. 「ミサ きのうきょう」         ピエール・ジュネル著

                      菊池多嘉子訳 ドン・ボスコ    1,000円

7. 「ミサを祝う」             国井健宏著 オリエンス宗教研究所 2,200円

                            (本の定価には税がプラスされます)